黒部五郎岳は富山県と岐阜県の境に位置する標高2839mの山で日本百名山・花の百名山です。稜線の北側に雄大な黒部五郎カールが広がり夏はお花畑、秋は紅葉が素晴らしいです。雲ノ平方面から見る山の姿は扇を広げたみたいに美しく山頂からは薬師岳や劔・立山、双六岳や槍穂高連峰、鷲羽・水晶岳や三俣蓮華岳、笠ヶ岳や乗鞍岳・御嶽山、遠くに大天井岳などの表銀座や燕岳、白馬三山などを観ることができます。
折立・太郎兵衛平から向かうコースと双六岳から向かうコース、三俣蓮華岳から向かうコースがあり、どこに抜けるコースを選択するかで何通りものコースを選択することができます。
今回は折立登山口から入山していたので太郎兵衛平でコースを選択し黒部五郎岳へ登頂するコースを選択しました。
このコースのオススメPoint
太郎兵衛平から裏山に登る感覚で太郎山に登った後は北ノ俣岳~赤木岳~黒部五郎岳の稜線上を歩きます。その間、薬師岳や鷲羽岳、水晶岳、三俣蓮華岳、雲ノ平、たまに槍ヶ岳などの山々を眺めながら歩くことができるので飽きずに楽しむことができます。
今回は熊や雷鳥、そしてオコジョに会うことができたので、このコースでは遭遇率が高いのではないでしょうか?
黒部五郎岳の山頂からは飛騨の名峰と黒部五郎カールの雄大さを堪能することができるのでとてもオススメです。
薬師峠キャンプ場の早朝気温は15℃と寒くはなかったです
テント場を後にします
今日は黒部五郎岳を目指します
太郎山へは数分で着きます 標高2373m
振り返ると太郎平小屋と薬師岳
海が見えます
雲ノ平ではなく黒部五郎岳方面へ進みます
今回のコースで唯一、下界と海を眺めることができます
飛騨の名峰を眺めながら歩くことができます
黒部五郎岳
雲ノ平が見えますね
槍ヶ岳が見えました
チングルマ
太郎兵衛平~北ノ俣岳間でザックを降ろして休憩していたら登山道に熊がいることに気がつきました
遮るものが何もない登山道だったのでかなり焦りました
出会って直ぐに熊鈴を鳴らしましたが出会ってしまったら熊を刺激しないようにジッとしていたほうが良かったみたいです
しばらくすると登山道から下に降りてくれたので少し安心しました
遊んでいるのか食べ物を探しているのか、僕たちには興味がなくなったみたいでした
後から来たおじちゃんとおばちゃん二人組パーティーと合流して、付かず離れず熊の隙をうかがいました
登山道で出会ってから小一時間程経ったので痺れを切らして皆で熊を追い越しました
すれ違う登山者に熊情報を伝えましたが反応は薄かったですね
北ノ俣岳は標高2,662mで山頂から南に黒部五郎岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、東に三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平、北に薬師岳などを眺めることができます
北ノ俣岳、黒部五郎岳と同じ稜線上にある標高2,622mの赤木岳です
北ノ俣岳と赤木岳を経て黒部五郎岳を目指します
中央にライチョウがいます
踏んだ岩の下にオコジョがいました
黒部五郎の肩で一息入れてから20分程かけて山頂へ登ります
気持ちは逸るがバテないようにゆっくり登ります
黒部五郎岳 標高2839mの山頂に到着です 休憩せずに直ぐ写真を撮っていればガスが抜けていたのですが…
謎の記念写真を撮ってしまいました…晴れていれば、たくさんの山々を眺めることができます
黒部五郎カールに降りていきます
スケールが大きい
雷岩を割るモルカー氏
こんな巨岩も割れるのですね
黒部五郎小舎が見えてきました、今日はテント場に泊まります
注意するPoint
このコースは危険な場所などはないのですが多くの熊が生息しているため熊鈴を鳴らしたり、すれ違う登山者と情報交換をするなどして危険を回避しましょう
熊と出会ってしまったら、なるべく刺激しないように音などを出さないようにしましょう
日程
2023年9月13日(水) 晴れのち曇り
この日は風も弱く暑すぎず寒すぎず快適でした
登山コース
参考コースタイム 8時間20分
薬師峠キャンプ場~20分~太郎平小屋~150分~北ノ俣岳~35分~赤木岳~170分~黒部五郎岳~130分~黒部五郎小屋
太郎兵衛平から北ノ俣岳間で熊と出会ったため大幅に時間をロスしてしまいました
山小屋情報
[黒部五郎小舎]
北アルプスの秘境、標高2,350mに建つ黒部五郎小舎は池塘が点在する広々とした草原とお花畑が魅力です。
笠ヶ岳や薬師岳などの日本百名山を眺めることができます。
客室 予約制 テント場 予約不要(特定日は要予約)
◎営業期間 2023年7月10日(水)~2023年10月10日(木)
◎定員 60名 個室あり テント場30張
◎料金 1泊2食:14,000円 1泊1食(夕食のみ):12,600円 素泊まり:9,500円 昼弁当:1,400円
小学生:6,000円割引 中学生:5,000円割引 高校生:2,000円割引 個室料金+2,000円~5,000円
◎テント泊 1名1泊:大人 2,000円 中・高校生 1,000円 小学生 500円 外トイレ使用料1回、200円 昼弁当:1,800円
黒部五郎小舎
高山植物が揺れる湿原に接しており笠ヶ岳を眺めることができる黒部五郎小舎のテント場
山ごはん
朝ご飯は栄養素を考えてプロテインを加えたスキムミルクを使いフルーツグラノーラを作りました
黒部五郎岳山頂で食べた昼ご飯は尾西の山菜おこわ、ボリュームがありモッチリしていて美味しかったです
黒部五郎小舎で食べた夕飯はきのこのパスタとオニオンスープを作りました
薬師峠キャンプ場~黒部五郎岳 まとめ
- 飛騨の名峰を眺めながら稜線歩きを楽しむことができる
- 雷鳥やオコジョなど山の野生動物に高確率で出会うことができる
- 北アルプスの秘境である黒部五郎小舎で大自然を感じながら宿泊することができる
- 多くの熊が生息する地域なので他の登山者と情報交換して注意して登りましょう
黒部五郎カールはスケールの大きさに驚きますよ~♪
登山地図の携行も忘れずに!
宿泊を伴う山行のためルートを事前に確認した上で地図を携行しましょう
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