黒部源流域は富山県と長野県の間にあり黒部湖の源流がある北アルプスの最奥地で、日本最後の秘境と言われる雲ノ平や黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳などの山々に囲まれた地域です。
黒部源流域の山々は穏やかで危険な箇所は殆どないので、ゆっくり雄大な山歩きが楽しめます。
この山域は大きく奥深いため、どの登山口からでもアクセスするのに最低2日(伊藤新道を除く)を要します。
富山県側の折立登山口から太郎兵衛平を経て黒部源流域へ行くルートと岐阜県側の新穂高温泉登山口から双六小屋を経て黒部源流域へ行くルート、長野県側の高瀬ダムから黒部源流域に行く裏銀座ルート、湯俣温泉から三俣山荘を経由する伊藤新道などがあります。
今回は登山者も多い折立登山口~薬師岳~黒部五郎岳~三俣蓮華岳~雲ノ平~折立登山口へ下山する3泊4日の周回コースを選択しました。
このコースのオススメPoint
1日目は折立登山口から薬師峠キャンプ場まで。樹林の急登、太郎坂を登り三角点まで行くと眺めのいい高原になります。五光岩近くのベンチを過ぎると広くなだらかな稜線上に太郎平小屋が見えてきます。
太郎平小屋からは薬師岳や水晶岳、鷲羽岳、ワモリ岳、祖父岳、雲ノ平、三俣蓮華岳、黒部五郎岳などの黒部源流域の山々を眺めることができます。小屋の裏に回れば太郎山、北ノ俣岳も観ることができます。
そして太郎平小屋では、この最高のロケーションの中で生ビールを飲むことができます。
折立登山口から4時間半程かけて大汗かいて登ってきた後の生ビールはたまらなく美味しかったです!
濃霧のため薬師岳には登頂しませんでしたが、薬師峠キャンプ場も快適で良い1日目となりました。
幸先良く虹が出ています 林道は6時~20時の間に開通するため道の駅細入で車中泊しました
有名な立山サンダーバード、まだ開店していなかったので帰りに寄ろうと思います
平日だったのでゲート開閉待ちの車は少なかったです
料金は2000円でした
登山口
最初はこんな感じの登山道です
ここから見晴らしが良くなります
ベンチがあり休憩する登山者が多かったです
立山と剱岳、中央の剱岳左隣の台形は奥大日岳
立山三山が見えます
整備された登山道です
太郎平小屋が見えてきました
太郎平小屋に到着です
太郎兵衛平は四差路で西は登ってきた折立登山口、北は薬師岳、東は雲ノ平、南は黒部五郎岳へ通じています
雲ノ平と三俣蓮華岳、黒部五郎岳
水晶岳
水晶岳とワモリ岳、祖父岳、後ろに鷲羽岳、手前は雲ノ平
薬師岳
生ビール
山々に囲まれた最高のロケーションで乾杯!
頑張ったモルカー氏も、ご褒美!
生ビールとラーメンって最高です
薬師峠キャンプ場に向かいます
池塘
薬師峠キャンプ場 シーズン中はテントを張る場所がなくなるほど混雑するそうです
夜間は寒くなかったです
注意するPoint
折立は多くの熊が生息しており目撃や襲撃情報がとても多いです。当日も熊出没のためキャンプ場が閉鎖されていました。
今シーズンも登山者が熊に襲撃されたニュースがありましたので熊鈴を鳴らしたり、熊スプレーを携帯するなど対策を行いましょう。
風向きを把握して音を鳴らすなど熊に注意しましょう
日程
2023年9月12日(火) 曇り
この日は雨が降りそうでしたが降られずにすみました
テント場から薬師岳を目指すころには真っ白な世界になっていました
登山コース
参考コースタイム 4時間45分
折立登山口~100分~三角点~160分~太郎平小屋~25分~薬師峠キャンプ場
1日目はゆっくりペースで登りました
薬師峠キャンプ場にテントを張った後はガスが濃くなったため薬師岳には登りませんでした
アクセス
[クルマの場合]
関越自動車道川越ICから薬師岳・折立登山口まではおよそ6時間30分 420km
北陸道立山IC出口から約43㎞で折立駐車場
途中、有峰林道を通過するため時間に注意が必要となります
開通期間:6月上旬~11月中旬 通行時間:6時~20時(夜間通行不可) 通行料金:普通車 片道2,000円
駐車場:折立駐車場 標高1356m 無料 24時間出入り可能 普通車300台 トイレ・水場あり
6時に有峰林道が開通するのを少し待ちました
平日でしたが路上駐車が出るほどでした
水洗トイレがこちらと少し先にもあります
[公共交通機関利用の場合]
◎まいたび登山バス 毎日アルペン号
東京の東西線竹橋駅から北アルプス登山バス毎日あるぺん号薬師・折立方面に乗車
◎富山地方鉄道 路線バス 富山駅 – 折立直通バス
JR富山駅から折立登山口まで直通バスあり
運賃 : 4500円 乗車時間 : 120分
運行期間 : 2023年 7⽉15⽇〜2023年8⽉27⽇と9月2日~9月24の土日祝日
直通バスが出ていない期間は富山駅から1時間で有峰口駅まで行き、バスを乗り継ぎ1時間で折立登山口
登山口
【 薬師岳・折立登山口】
薬師岳・折立登山口からは薬師岳・立山方面や雲ノ平、黒部五郎岳などを周回するルート、双六岳を経由して新穂高温泉登山口へ抜けるルートがあり多くの登山者がこの登山口を利用します
- トイレあり
この先に水洗トイレと自動販売機があります
ここから登山道が始まります
山小屋情報
[太郎平小屋]
折立登山口から最初に迎える山小屋で標高2330mの太郎兵衛平にあります。
ここから薬師岳・立山方面や雲ノ平、黒部五郎岳などを周回するルート、双六岳を経由して新穂高温泉登山口へ抜けるルートなど多彩なルートの分岐点に位置しており多くの登山者で賑わいます
客室 予約制 テント場 予約不要
◎営業期間 2023年6月1日(木)~2023年10月20日(金)
◎定員 大広間50名程度 6名までの個室が9部屋
◎料金 1泊2食:13,000円 1泊1食(夕食のみ):12,000円 1泊1食(朝食のみ):11,000円
素泊まり:8,000円 昼弁当:1,000円 小学生:80% 個室料金+4,000円
◎テント泊 1名1泊:2,000円 夕食(要予約):4,500円 朝食(要予約):2,500円 昼弁当(要予約):1,000円
100張
◎電話 docomoとソフトバンクが繋がります
太郎平小屋
トイレと水場
20分程歩くと薬師峠キャンプ場(太郎平キャンプ場)
管理棟、人が不在の時は太郎平小屋にて手続きをします
シーズン中はテントが張れないくらい混雑するそうです
水場とトイレ 太郎平小屋と同じく水量は豊富です
山ごはん
[太郎平小屋]
- 太郎ラーメン 1200円
- ラーメン 1000円
- うどん 800円
- おでん 500円
- ネパールカレー 1200円
- 生ビール 1200円
名物は太郎ラーメンですが人気があり行者ニンニクがなくなったためシーズン序盤で売り切れになっていました
山で生ビールが飲めるのは嬉しいですね
11時~14時の間、食事が楽しめます
山で飲む生ビールは最高ですね
薬師岳を眺めながらラーメンをいただきました
テント場ではカレーを食べました
折立から薬師峠 まとめ
- 樹林帯を抜けると気持ちの良い稜線歩きを楽しむことができる
- 太郎兵衛平からは薬師岳や鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平、三俣蓮華岳、黒部五郎岳などの黒部源流域の山並みを一望できる
- 太郎平小屋では名峰に囲まれた最高のロケーションの中で生ビールや名物ラーメンを楽しむことができる
- 多くの熊が生息する地域なので注意する必要がある
ゆっくり雄大な山歩きが楽しめるコースですよ~♪
登山地図の携行も忘れずに!
宿泊を伴う山行のためルートを事前に確認した上で地図を携行しましょう
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